Vリング シール

V-ring

    ・ 塵や汚泥、水、油脂飛沫などをシールする
    ・ ロータリー・シャフト・シールと組み合わせることが可能
    ・ 表面仕上げやカウンターフェースの精度に余り左右されない
    ・ 簡単な据付:リングを僅かに伸ばし、シャフトに沿って押し込む
    ・ カウンターフェースに対するシール適応力が高い
    ・ 摩耗しやすい状態に置かれたロータリー・シャフト・シール保護する

製品概要

ディヒタ社のフロントシールは、あらゆるロータリー・シャフトやベアリングに適合するゴム製の軸受けシールです。軸のカウンターフェース垂直面にたいして回転してシール機能を発揮します。

V-リングは、3つの部位からできています。

parts

a) V-リング本体。シャフトに接触して据付けられます。
b) ヒンジ。本体とリップをつなぎ、弾性をもっています。
c) 円錐形で、柔軟性をもつリップ。カウンターフェースに対し、弾力的にシール機能を発揮します。

シール相手面であるカウンターフェースは、ベアリングやウォッシャー、他のハウジングの側壁となります。

ProfileDesignMaterialComment
VAVA のコピーNBR/FPM幅広い用途に適合する汎用タイプであり、本体背面が垂直です。軸径が3mmから2000mmまでラインナップしています。
VSVS のコピーNBR/FPMVAタイプよりシールの緊張力を高めた幅広の断面タイプ。軸径が5mmから199mmまで適用できます。
VL/LXVL のコピーNBR/FPM軸方向のスペースが狭い場合に適合する断面形状をもち、軸径が110mmから1200mmまでのサイズに適合します。
VEVE のコピーNBR/FPM過酷な使用条件に適合する大口径シール。ホコリや水の侵入を防ぐため、製鋼や型押しロール機、回転ミルなどに使用できます。締め具は垂直に固定するために使用できます。300mmから2000mmまでラインナップしています。
VAXvax のコピーNBR/FPM重荷重用に特に設計されたフロントシール。回転ミルや製紙機械など、高速なベアリング部に適合します。さらに、過酷な条件下で使用される水や特殊な汚染物を排除するシール部の二次シールとしても使用できます。サイズは、200mから2000mm。
VRMRME V RingNBR/FPM提供できます。サイズは、300mmから2000mm。
VRMERM V RingNBR/FPM提供できます。サイズは、300mmから2000mm。

取付方法
V-リングの取付は、非常に簡単です。Vリングは軸に沿って少し伸ばせば、圧着されます。手作業か、簡単な道具を使って、カウンターフェースまでの距離が常に保持されるよう、僅かな圧をかければ取り付けることができます。Vリングのリップは、グリースかシリコンの薄いフィルムが潤滑剤として働きます。摩擦を減らしたい場合には、カウンターフェース面に低摩擦剤を塗り、リップへはグリースを塗布しないようにします。軸は、常に乾いている必要があり、油やグリースがない状態にします。

preloaded image
予備荷重されてないVリング

fitted with preloading using tool
道具を使って予備過重し取づ付けられたVリング

偏心と変形
VリングのV型形状は、楕円部や突出部、偏心ないしシャフト変形でさえ、高い信頼性でシールします。シール機能は、僅かにカウンターフェースが傾斜していても低下しません(最大許容平坦偏差は、0.4mm/100mmです)。

oval turning shaft
楕円形ないし旋回時の偏心

tilted counterface
傾いたカウンターフェース

カウンターフェースの仕上げ精度は、効率的なシール機能とシールの寿命においてとても重要です。その表面は滑らかで、キズ突出部がないことが必要です。表面仕上げの選択は、シールされる媒材とシャフトの速度と関係します。カウンターフェースの素材選択も、媒材に大きく左右されます。通常の移動条件であれば、最低125HBの鉄鋼で十分です。軸周速が増加したり、摩耗した部品の場合には、カウンターフェースの硬度を高める必要があります。
表面処理は、水の飛沫や他の腐食媒材を想定しています。

カウンターフェース

周速
遠心力によって、リップの接触圧は速度が増やすことに減らしています。
8m/sまでの遠心速度時、V-リングのリップはカウンターフェースに対して良好な圧力を発揮します。
8m/s以上の場合は、シールを垂直に保持する必要があり、12m/s以上になると、垂直溝をつけるか、十分な支持を設けるラジアル保持が必要になります。

peripheral speed

材質:
NBR (Nitrile Rubber): 温度: -30℃〜100℃ (max. +120℃)
FPM (Fluoro Elastomer): 温度: -30℃〜+200℃

clamping bandEタイプ用

Vリングの仕入先のディヒタ社の紹介: DICHTA (スイス)

ロータリーシール
ディヒタ社は、ロータリーシールやVーリング、ワイパーシールを製造するスイス企業である。
本社はスイス南部に位置し、イタリアに工場を置いている。

ディヒタ社の製品は、これまで長期にわたりディヒタ・ブランドとして販売されることは稀で、日本でも十年以上他社のシール企業名で売られてきた。

そして今後は、弊社スイス・エンジニアリング・シールが日本での正式な代理店として、ディヒタ社のV‐リング製品の商標であるフロントシール®という製品名で販売することにしている。

このフロントシール®というV‐リングの品質保証については、
『フロントシールの欠損についての分類と解説』という画期的なマニュアルが発行されており、
同製品を安心してお使いいただける拠り所となるものである。

例えば、引っ掻きキズ、欠損など、製品へのクレームにも的確に対処できる内容であり、こうした情報の開示は他のV‐リング製造企業ではなく、唯一ディヒタ社だけが提供している。

弊社が提供するディヒタ社のV‐リング製品フロントシール®の製品タイプは、
VA, VS,VE, VL, VLX,VAX,RMEの5タイプである。
どのタイプも日本で試験されたものである。

フロントシール®に関するお問い合わせとご注文は、ぜひ当社へ。


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製品紹介


Vリング

スイスにある倉庫


シールの金型

金型は千を超える


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特殊シール製造

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長い Vリング

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製造

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